前回更新してなかった間2ヶ所美術館に行ったので書く。

1つめは国立西洋美術館ハンマースホイ展(すでに終了)。デンマークの画家。始まる前は恥ずかしながら名前すら知らなかったんですが何故か行ってみる気がわいたので行った次第。
展示副題に静かなる詩情とあるように落ち着いた色合いの人物画・静物画が多く、特に妻イーダの後ろ姿を繰り返し描いてます。ただあまりにも静かで何もない場面が、逆にこちらの不安さをかきたて、絵の落ち着きとは反対にこちらが落ち着かなくなるような感じを受けるのでその印象のズレが面白い。
同じ部屋のモチーフの繰り返しなどは正直飽きる部分もあったけれど、絵の点数が豊富だったのもあり充実した展示だったかと。時間ぎりぎりながら常設展も見たんですがあそこのル・コルビュジエの建築はすげー。中に入るとまるで迷路の様だったりで不思議な感覚でしたよ。パッと見たとこでは宗教画に興味が。色使いがゴテゴテしくてあまり好きじゃなかったんですが面白い物は面白いなあと。

2つめはブリヂストン美術館。ここは東京駅八重洲口から歩いてすぐ。常設展を見たんですが小さいながらも質の高いコレクションでした。この大きさでありゃ確かに凄い。このときの個人的な見所はコロー、ルノワール、キリコあたりでしょうか。ルノワールの描く少女はやはり素晴らしい。ここにあるのは日本のルノワールではかなりいいもののはず。
現代絵画もかなりあったんけど相変わらずさっぱりピンとこず。せいぜいポロックぐらいかなー。見るのに慣れれば案外いいものもあるとは感じてますが…。
近代日本絵画は和洋問わずからきし弱いので色々見ていきたいんところここには藤島武二小出楢重なんかがあってQMAでしか知らなかったやつの実物を見れたのは収穫。両方ともよかった。